サマースクール・ウィンタースクールとは? 自分の可能性と出会う、体験型のギフテッド教育
「自分の得意なことを、もっと生かしたい」
「同じような関心を持つ仲間と出会いたい」
「ギフテッド教育を、実際に体験してみたい」
当協会のサマースクール・ウィンタースクールは、そんな思いを持つ方々が集まり、体験や交流を通して、自分自身への理解を深める場です。
夏と冬の年2回開催しており、2026年で4年目を迎えました。
今回は、スクールの目的や参加者、主な活動内容、そして私たちが大切にしていることをご紹介します。
「生まれた時はみんなギフテッド」という理念
当協会は、「生まれた時はみんなギフテッド」という理念を掲げています。
これは、一人ひとりに固有の才能や可能性があり、それを大切に育んでいきたいという、私たちの教育に対する考え方です。一般的なギフテッドの定義や判定とは区別して、この言葉を用いています。
そのため、当協会のギフテッド教育は、いわゆる「ギフテッド」と呼ばれる方だけを対象にしたものではありません。
サマースクール・ウィンタースクールも、ギフテッドと認定されているかどうかにかかわらず、どなたでも参加できる、ギフテッド教育の入り口として開催しています。
目的は、体験を通して自分の可能性に気づくこと
スクールの一番の目的は、当協会が大切にしているギフテッド教育を、実際に体感していただくことです。
その学びは、言葉だけでは十分に伝えきれません。参加する目的も、心に残る出来事も、一人ひとり異なるからです。
例えば、2026年のウィンタースクールでは、共に取り組むパートナーとの出会いを得た方や、自分の考え方や行動の課題に気づいた方がいました。
仲間との交流や、普段とは異なる環境での体験を通して、それまで気づかなかった自分の一面が見えてくることがあります。
こうした、自分の考え方や感情、行動を一歩引いて捉える働きは、心理学でいう「メタ認知」に関わるものです。自分を客観的に見つめることで、得意なことだけでなく、苦手なことや必要な支援にも気づきやすくなります。
全員が同じ成果を目指すのではなく、それぞれにとって意味のある発見を持ち帰ること。
私たちは、そんな体験を大切にしています。
どのような方が参加していますか?
これまでのスクールには、好奇心が旺盛で、自分の関心を深めたい方が多く参加されています。
一方で、参加者の中には、次のような思いを抱えている方もいます。
・自分に自信を持ちたい
・自分の得意なことや可能性を見つけたい
・「これでいいのだろうか」という迷いを整理したい
・自分らしくいられる仲間や居場所に出会いたい
・新しいことに挑戦するきっかけがほしい
好奇心や能力があっても、自信の持ちにくさから、一歩を踏み出せないことがあります。ただし、自己肯定感の低さは、ギフテッドの方すべてに共通する特徴ではありません。
私たちは、参加者それぞれの思いや背景を大切にしながら、その人なりの可能性を探るきっかけをつくりたいと考えています。
大人の参加者には、自分の仕事や事業を知ってもらいたい方、専門性を生かして交流したい方もいらっしゃいます。
年齢制限はありません。親子での参加も可能です
参加に年齢制限は設けていません。
2025年のサマースクールには、60代後半の教育関係者の方も参加されました。ギフテッドの子どもたちへの理解を深めたいという思いで参加される方もいます。
小さいお子様には、保護者の方が同行されるケースも多く、親子で参加できるプログラムになっています。
子どもも大人も、世代や立場を越えて交流できることが、ギフテッド教育プログラムの魅力の一つです。
教育関係者の皆さまにも参加していただきたいと考えています
学校には、強い好奇心や突出した得意分野を持つ一方で、集団の中で戸惑いや困難を感じている子どもたちもいます。
そうした子どもたちの特性を理解し、一人ひとりに合った関わり方を考えることは、大切な教育課題です。
多忙な学校現場では、新たな教育アプローチを学ぶ時間の確保が難しいこともあるでしょう。だからこそ、当協会の合宿プログラムが、子どもたちへの理解を深める機会になればと願っています。
学校の先生をはじめ、教育に携わる皆さまのご参加もお待ちしています。
どのような人がサポートしますか?
毎回、代表理事が同行し、参加者ひとりひとりをサポートしています。
また、現地のボランティアスタッフにご協力いただくほか、当協会の会員を特別講師として迎えることもあります。
特別講師には、それぞれの専門性を生かしたプログラムを担当していただいています。さまざまな経験や価値観を持つ大人との出会いも、参加者にとって新しい視点を得る機会になります。
主な活動内容
サマースクールでは、毎回異なる企画を用意しています。
普段の生活では出会わない人や体験に触れながら、興味の幅を広げたり、新しい自分を発見したりする機会をつくっています。
ウィンタースクールでは、毎年恒例のスキー合宿を実施しています。
スキーの指導資格を持つ講師を迎え、未経験者や初心者の方も、指導を受けながら挑戦できる機会を設けています。
初めて参加する方にも楽しんでいただけるよう、プログラムを構成しています。
予想外の出来事にも、一人ひとりの気持ちに目を向ける
共同生活や新しい体験の中では、戸惑いや行き違いなど、予想外の出来事が起こることもあります。
私たちは、そのときに表れた行動だけで判断するのではなく、「その背景に、どのような気持ちや困りごとがあるのだろう」と考えることを大切にしています。
子どもは、自分の状態や気持ちを、まだ十分に言葉にできない場合があります。そのため、不安や困りごとが、言葉ではなく行動として表れることもあります。
すべての出来事をSOSと決めつけるのではなく、小さなサインを見逃さないようにしながら、本人の言葉にも耳を傾け、必要なサポートを考えていきます。
合宿が、子どもたちにとって「困っている」と伝えられる場、「自分を分かろうとしてくれる人がいる」と感じられる場であってほしいと願っています。
仲間との時間が、成長のきっかけになる
家庭や学校とは異なる場所で、自分と感覚や関心の近い仲間に出会う。その経験が、子どもたちの安心感や自信につながることがあります。
1泊2日から2泊3日を共に過ごす中では、楽しいことだけでなく、意見の違いや葛藤を経験することもあります。
そうした場面で、自分の気持ちを伝えること、相手の考えを知ること、自分なりの折り合いを見つけることを、少しずつ学んでいきます。
継続して参加している子どもたちを見ていると、以前よりも自分を表現できるようになったり、人との関わり方に変化が見られたりすることがあります。
保護者の方からも、
「なんかすごく成長して帰ってきました」
という声をいただいています。
もちろん、変化の表れ方やペースは一人ひとり異なります。すぐに目に見える変化だけでなく、後から意味を持つ経験も大切にしたいと考えています。
安全を大切にしながら、冒険への扉を開く
「何かあったらどうしよう」
お子さまを送り出す保護者の方が、そう心配されるのは自然なことです。
当協会では、レンズーリ・ラーニング公認のギフテッド教育資格を持つ代表の原が毎回同行し、安全に配慮しながら開催しています。これまで怪我や事故もなく開催していますが、常に活動に伴うリスクを軽視せず、一人ひとりの状況に目を向けることを大切にしています。
そのうえで、子ども自身が選び、挑戦し、ときにはうまくいかない経験から学ぶ機会も大切にしたいと考えています。
子どもを信じることと、必要な支えを用意すること。その両方を大切にしながら、挑戦を見守る。
無理をさせるのではなく、その子に合った一歩を応援できる場を目指しています。
自分らしさを見つけるきっかけに
夏季冬季合宿は、単に季節のイベントを楽しむだけの場ではありません。
新しい体験をし、新しい人と出会い、自分自身への理解を深める。その中で、自分の可能性や、これから大切にしたいことを見つけていく機会です。
子どもも大人も、ギフテッド教育に関心のある方も、まずは体験してみたい方も。一人ひとりにとって、この時間が新しい一歩につながることを願っています。
